正しい作法

手順1 手のお清め
墓地に着いたら、まず手を清めます。水を使って手と口を清める「手水」を行う場合もあります。その後、墓前に立ち、軽く一礼して心を静めます。

手順2 お墓の清掃
墓石や周囲を丁寧に掃除します。墓石の表面や花立、香立て、水鉢を水で洗い、落ち葉やゴミを掃きます。苔や汚れは優しくこすり、墓全体を清潔に整えます。この掃除は、故人への敬意を示す大切な作業です。

手順3 お供え物をする
掃除が終わったら、用意したお花を花立に生けます。次に線香やろうそくを立て、火をつけます。宗派によっては、線香は束を折って立てることもあります。これらのお供え物は、故人に対する感謝や祈りの気持ちを象徴するものです。

手順4 手を合わせて拝む
お花や線香を供えたら、手を合わせて合掌します。静かに故人の冥福を祈り、家族や個人的な思いを心の中で伝えます。祈りが終わったら、軽く一礼して気持ちを整えます。
ここでは、心からの感謝や追憶の気持ちを丁寧に表すことが大切です。

手順5 片付けと帰宅
最後に、線香やろうそくの火を消し、掃除用具や持参した物を片付けます。墓地を離れる際にも、もう一度軽く一礼して敬意を表します。
この一連の作法を終えることで、故人への供養と自分自身の気持ちの整理ができるでしょう。